5F 研究技術ギャラリー内測定ルーム

ビューティサイエンス
最新情報

このページでは、ファンケル総合研究所 ビューティサイエンス研究センターより
最新の研究データや、皆様の肌へのお役立ち情報を発信していきます。

ファンケルの独自技術ともいうべき無添加。その「ストレスフリー」設計が、肌の老化関連タンパクを調整していることに着目し、開発を進めてきた「角層バイオマーカー技術」は、ひとり一人異なる肌特徴を細胞レベルから解析する技術です。

角層バイオマーカー測定は、4F パーソナルソリューションコースでお受けいただけます。

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vol.15 ハリを保つコラーゲン

 皮膚の生まれ変わりは約1か月。
シミもシワも肌が生まれ変われるから、大丈夫!と簡単に思っていませんか??

 アンチエイジングに欠かせないのは、お肌のハリを保つ為に重要なコラーゲンやエラスチンです。これらは、真皮の細胞である「線維芽細胞」が産生しており、その機能を低下させずに元気な状態を保つことがとても大切です。しかし、活性酸素による酸化ストレスによって、線維芽細胞のコラーゲンの産生量が低下することがわかりました。(図1)

 また、線維芽細胞からコラーゲンやエラスチンが、作れればいいというわけではありません。作られたこれらの線維が真皮の中でしっかりと皮膚を支えられる構造をとらなければ、お肌の弾力は保てません。線維芽細胞は、これらの線維を引っ張りハリのある肌を作っているのです。

 線維芽細胞とコラーゲンをシャーレに入れて培養し、コラーゲンゲルを作る実験は、肌のハリを評価する試験管内評価法として用いられます。

 線維芽細胞がコラーゲン線維をひっぱる力が強いとコラーゲンゲルが収縮しそのサイズが小さくなりますが、防腐剤を入れて培養すると、コラーゲンを引っ張る細胞の力が低下し、収縮の力が弱まってしまいます。


コラーゲンゲルにガラスビーズを落としてみるとその弾む力の差は歴然!

 このような皮膚の中のストレスに対抗して、若々しい肌を作るには、細胞の力を高めることはもちろんストレスによって細胞の生み出す力が低下することを防ぐことです。